2025年3月5日公開
最終更新日:2025年3月5日
テレアポは楽しい仕事? 向いている人の特徴や楽しく仕事をするコツを解説
企業のサービスや商品を販売する商談のアポイントを取るテレオペの仕事は、求人が多く、時給が比較的高いため人気の職業です。実際に働いている人からは「楽しい」という声がある一方で「きつい」「大変」と感じる人もいます。人によって「きつい」と感じる理由はどこにあるのでしょう。
本記事ではテレアポの楽しい面や楽しく仕事をするための対処方法をご紹介します。テレアポで経験を積みたい人はぜひ参考にしてください。
テレアポは楽しい仕事? きついと言われる原因は
テレアポは、企業が提供する商品やサービスの販売のための商談のアポイントを取る仕事です。あらかじめ用意された顧客一覧のリストの通りに電話をかけるため、自分で新規開拓する要素は比較的少ないのが特徴です。テレアポの仕事を「楽しい」という人もいる中で「きつい」と言われることもあります。
株式会社RevCommが新卒を対象に行った調査(※1)によると、テレアポ経験者の92.7%もの方々が「大変だった」と答えています。具体的にどのような点が大変なのかをご紹介します。
※1 引用:株式会社RevComm「新卒時のテレアポ実態調査」
https://www.revcomm.co.jp/pressrelease/20220418-2/
クレーム対応がある
お客様によっては、さまざまな理由でクレームに発展することがまれにあります。自分で解決できない場合は上席やクレーム対応の部署に任せられますが、慣れないうちはクレームに対してストレスを感じて思いつめる人もいるでしょう。
単調な作業の繰り返しになる
テレアポはお客様に電話をかけ、スクリプトにそってほぼ同じ案内や説明をする仕事です。一日に何件も同じことを繰り返していると、変化がなくて飽きがきてしまうことも少なくありません。仕事に意欲ややりがいを見いだせない状態になってしまいます。
なかなか成果が出ない
テレアポは成功率が極めて少ないと言われています。初心者の場合、1%に満たないことが多いです。一日に何十件架電したとしても、成約に至らない日もあります。成果が出ないと仕事に対して消極的になったりやる気を失ったりといったこともあるでしょう。
ノルマがある場合も
企業によってはテレアポにノルマが課される場合があります。成功率が極めて少ないと言われる中でノルマを課されてしまうと、どうしてもプレッシャーを感じる人もいます。ノルマが達成できないと「きつい」「大変」といったネガティブな感情が出てしまうかもしれません。
テレアポを楽しいと感じる瞬間はどんなとき?
「大変」「きつい」といった声もある中で、テレアポの業務に慣れた人たちからは「楽しい」という感想もよく聞かれます。テレアポは企業にとって顧客獲得の有効な戦略として活用されており、有意義な仕事です。ここではテレアポを「楽しい」と感じられるケースをご紹介します。
成果を出すと収入アップが見込める
企業の給与体系や雇用条件によって異なりますが、テレアポで成約に至ると成果報酬が出る場合があります。成果が多ければそれだけ収入がアップします。成果報酬がなくても、トークスキルが高く熟練した人であれば、給与の見直しなどで収入が上がる可能性もあるでしょう。
達成感が得られる
テレアポはいわば新規の顧客獲得のための営業活動です。企業のために積極的に商品やサービスの説明を行い、成果を出せたときは大きな達成感を得られます。断られることも多いテレアポではなおさらです。自分が企業に貢献しているという思いは、仕事に対する活力を生むでしょう。
相手に感謝されたとき
電話の相手が自分の勧める商品に興味を持ってくれたときや感謝されたとき、大きなやりがいを感じるでしょう。お客様が感謝してくれるのは、商品に対するベネフィットを十分に理解した証拠です。トークスキルやコミュニケーション能力も大いに関係するため、自信にもつながります。
さまざまなスキルが身につく
電話だけでお客様相手に案内をするには、対面よりも高いコミュニケーション能力が要求されます。顔が見えない分、相手の言葉や声の調子だけで反応をうかがわなくてはなりません。毎日テレアポで仕事をしていると、ビジネスマナーや正しい言葉遣いが身につきます。接客スキルや傾聴力、問題解決能力も向上します。これらのスキルは将来的に転職することになっても、自分の強みになるでしょう。
テレアポを楽しいと感じられない場合の対処方法
テレアポの仕事を毎日がんばっていても、楽しいと感じられなければ、ストレスがたまりネガティブな感情ばかりになります。仕事にも影響が出かねません。そのような負のループから抜け出すための対処法をご紹介します。
クレーム対応に慣れる
テレアポを続けるためには、ある程度クレーム対応に慣れることも必要です。相手の言葉を遮らず、冷静に言葉をつくして説明すればわかってもらえるかもしれません。クレーム対応に長けた上級者のトークを聞いて勉強するのも有効な方法です。
クレームに苦手意識がある人は、自分が攻撃されたり叱られたりといったわけではないと考えましょう。「忙しい時間帯に電話がかかってきた」などの理由でクレームに発展することもあるのです。相手の反応をみながら、丁寧かつ冷静な応対を心がけるとよいでしょう。
断られることのほうが多いと考える
テレアポの成功率は非常に少なく、電話に出てくれないお客様もいます。こちらから架電していることもあり、ベストをつくして説明や案内をしても断られることのほうが多いと把握しておきましょう。
仕事に熱心に取り組む姿勢は素晴らしいですが、あまり期待しすぎるとアポイントが取れなかったときに落ち込みます。成果が出なくても電話をかけるたびにスキルがアップしていると考えましょう。失敗しても次に活かせるようにすることが大切です。
成果につながるよう努力する
「なかなか成果が出ない」と悩む場合は、成果につながるようさまざまな工夫をしてみましょう。お客様から質問があったときにすぐに答えられるよう切り返しのトークを学んだり、案内する商品についての理解を深めたりといった努力は、いつか成果に結びつきます。
できるだけたくさんの電話をかけるのもおすすめです。さまざまなパターンの応対が学べ、自分が苦手なポイントもわかってくるでしょう。
テレアポに向いている人の特徴とは
テレアポの仕事を長く続けていると、将来有利になるスキルが習得でき、自信もつくでしょう。一方で向き不向きがあるのが実状です。ここではテレアポに向いている人の特徴をご紹介します。
電話で人と話すことが好き
テレアポの仕事をするにはコミュニケーションスキルが欠かせないため、人と話すことが好きな人にぴったりの仕事といえます。電話をかける相手は性別や年齢がさまざまです。どんな人とでも相手を尊重しながら会話ができる人は、テレアポの仕事を楽しいと感じられるでしょう。
さらに相手の声だけで感情を読み取るヒアリングスキルも必要です。最初は難しくても回数を重ねていけば自然に身についていくでしょう。
努力を怠らない人
仕事に対して努力を怠らないことも大事な条件です。多くの企業ではスクリプトが用意されていますが、単に読み上げるだけでは相手の興味を引き出せません。機械的な応対では話を聞いてもらえないこともあります。相手が分かりやすい声のトーンや話すペースを意識した応対をするのが理想的です。
ただしそのような高いトークスキルは、短期間では身につきません。フィードバックを活用してスキルを磨いたり、自分なりに応対品質を上げるように勉強したりといった努力を続けたいものです。仕事をしながらスキルの向上に励める人はテレアポに向いています。
ストレス耐性がある
テレアポの仕事はストレスや焦りなどを感じやすい仕事といえるため、ある程度のストレス耐性があるのが望ましいです。ストレスにはクレーム処理やノルマ、成功率の低さなど、さまざまな要因がありますが、すぐに気持ちを切り替えられると仕事がしやすくなります。切り替えができないまま次のコールに進めば、本来の力が出せず、またストレスになってしまう可能性があるためです。
1回のコールごとに気分を切り替え、失敗や嫌なことがあっても「いい経験を積んだ」と前向きに捉えるようにしましょう。
テレアポが楽しくなるトークのコツ
適性や努力も必要ですが、テレアポは成功体験を積み重ねると意欲的になれます。仕事に意欲を見いだせれば「楽しい」と感じられるようになるでしょう。ここではテレアポが楽しくなるトークのポイントをご紹介します。
簡潔に話す
テレアポで架電するお客様は「どこからかかってきているのか」「何の用なのか」が分からないまま電話に出ることが大半です。電話がつながったらまず企業名と自分の名前を名乗り、用件をできるだけ簡潔に伝えましょう。相手が得られるメリットを早めに伝えることが重要です。相手の反応がすぐに分かり、その後のトークの進め方も変わってきます。
断られたり電話を切られたりするのを避けるため、必要以上に前置きや説明が長くなると、相手の心証も悪くなります。簡潔に話すことで信頼感も生まれ、話が進めやすくなるでしょう。もし相手の反応が悪ければ、早い段階でクロージングとなり、次のコールにうつれます。
分かりやすく説明する
相手に分かりやすく話すことも重要です。お客様に勧める商品やサービスがいくら素晴らしくても、内容を理解してもらえないと結果には結びつきません。的確で分かりやすい言葉で説明しましょう。
また、単なるセールス電話ととられるような一方的な案内も避けるのが得策です。言うべき説明はしつつ、相手が話しているときは適度な間隔で相槌を入れて傾聴の姿勢を示すとよいでしょう。
相手に聞き取りやすい言葉で話す
相手に配慮した聞き取りやすい言葉で話すと好印象を持たれます。相手の理解度に合わせて、少し言葉を変えてみるのも効果的です。また、声のトーンや話す速度にも注意しましょう。活舌よくはっきりと、少し落ち着いたトーンで話すのがおすすめです。
スピードは早口になりすぎないようにして、適度な間をあけると聞き取りやすいです。緩急をつけて話すとより分かりやすくなります。
テレアポは意識を変えれば楽しい仕事! 経験が積めて転職に有利
テレアポは簡単に見えて、実はさまざまなスキルが必要な奥の深い仕事です。大変と感じることもありますが、意識を変えればやりがいのある楽しい仕事になるでしょう。さらに営業スキルや応対スキルが向上して、将来の転職にも役立ちます。
電話やメール、オンラインツールなどで営業を行うインサイドセールスとの親和性も高いです。
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