2025年1月10日公開
最終更新日:2025年1月10日
インサイドセールスの転職で職務経歴書の書き方とは? 内勤営業が書くべきポイントやテンプレート例も解説
インサイドセールスの転職で必ず必要となるのが職務経歴書です。職務経歴書は履歴書と異なり、単にプロフィールを時系列で書くわけではありません。インサイドセールスとして採用担当者に向けたアピールをする中身が必要です。
この記事では、インサイドセールスの職務経歴書について、テンプレート見本を含め、書き方、ポイントを解説します。
▼インサイドセールスの概念、基本的な考え方や活動内容についてはこちらの記事で総合的に解説しています。
「インサイドセールス」って何? 定義や役割、職種の特徴や他の営業職との違い、将来性などまとめて解説!
インサイドセールスの転職で職務経歴書を作る理由
なぜインサイドセールスの転職で職務経歴書を作るのか、その理由を解説します。
履歴書では伝えられないスキルや経験をアピール
インサイドセールスの転職で職務経歴書を書く理由のひとつが、自分のスキルや経験・キャリアを伝えてアピールするためです。
就職・転職の応募書類として履歴書があります。履歴書の記載内容は住所・氏名など自分を特定する情報や学歴、職歴がメインです。保有資格を記載する欄もありますが、自己PRや志望動機を書くスペースはあったりなかったりします。仮にあったとしても、小さなスペースであり、十分な内容を記載できません。あくまでも自己紹介の域を出ない書類です。
また、企業によってはエントリーシートを用意しているケースがあります。エントリーシートは履歴書よりも自己PRや志望動機を書くスペースが大きいといえるでしょう。しかし、エントリーシートの自己PRや志望動機は、どちらかといえば自身の内心が中心となる内容だといえます。このように履歴書やエントリーシートでは、これまでの経歴をベースとしたスキルや経験のアピールがしにくいため、職務経歴書の作成が重要です。
採用担当者が知りたい業務経験を伝える
職務経歴書にスキルや経験を書く理由は、単に自分がアピールしたいポイントだからというわけではありません。採用担当者が知りたい業務経験を伝える目的もあります。
職務経歴書は選考を突破するために採用担当者に見せる書類です。つまり、採用担当者が興味を持つ内容でなければ期待した効果を得られない可能性が高くなります。したがって、自分が書きたい内容であることと同時に、採用担当者が知りたい情報であることが重要です。たとえば、これまでの業務経験のなかで応募先企業の仕事に関連しそうな事実などは採用担当者が知りたい業務経験だといえるでしょう。
志望動機を印象付ける
志望動機を印象付けることも職務経歴書を書く理由のひとつです。ここでも採用担当者を意識した内容が求められます。この会社で働きたい熱意を書くだけでは不十分です。応募者は誰もが熱意を持っているでしょうし、熱意だけで仕事がうまく行くわけではありません。熱意があることはわかったが、それで何ができるのかという反応になってしまいます。
この経歴、経験があるからこの会社でこれができる、これをやりたいといった根拠になるような内容が欲しいところです。
採用するとお得だと感じてもらう
転職活動は応募先企業に自分を売り込む活動でもあります。ストレートにいえば自分自身が売り物であり、顧客である応募先企業と採用担当者に買うと(採用すると)お得だと感じてもらうことが必要です。つまり、職務経歴書はお得感を伝えるために書きます。
インサイドセールスの職務経歴書を書く前に考えること
インサイドセールスの転職で職務経歴書を書く前に考えたいこと、考えておきたいことを解説します。しっかりと考えてから書くことで、採用担当者にしっかりと伝わる可能性が高くなるでしょう。書きながら気づいた時点で書き直せばよいという考え方もありますが、二度手間になってしまいます。
自分のスキルの棚卸し
職務経歴書のメインとなる自分のスキルについては、しっかりと棚卸ししておくことが重要です。また、それぞれのスキルをどのようにして獲得し、どのように磨かれたかを思い返します。自分のスキルに経歴に沿ったストーリー性を加えることで、説得力を強化するためです。頭で考えるだけではうまく思い出せない、思い出しても忘れてしまうといった状況になりやすいことから、メモ帳などに書き留めておくことがポイントになります。
自分のスキルの棚卸しは、応募先企業の業務にどのように関係し、どのような貢献ができるのかを示すために欠かせません。スキル以外に強みや長所、応募先企業と関連しそうな知識や技術も合わせて棚卸ししておきます。
求人の条件に合っているか・どのような人材が求められているか
どんなに素晴らしい経歴とスキルを持っていたとしても、職務経歴書に書く内容が応募先企業の求人の条件に合致していなければ意味がありません。したがって、まずは求人の条件、求められている人材を正確に把握する必要があります。最低限必要な情報は求人票を見ればわかります。しかし、それだけでは不十分だといえるでしょう。応募先企業の公式サイトや応募先企業について書かれた記事などを参考に情報を収集します。
求人の条件、求められる人材、応募者に期待していることを把握できれば、それに合致する内容を意識した職務経歴書の作成が可能です。
志望動機は明確で具体的になっているか
志望動機が明確で具体的なものになっていなければ、職務経歴書の作成ができません。志望動機は考えるまでもなくわかっていると思うかもしれませんが、いざ文字にして書くとなると、意外に曖昧な部分があることに気付くことがあります。曖昧さがなかったとしても、うまく表現できないケースは珍しくありません。その場合は、別の表現に置き換えるなどの方法を考えます。注意すべきは、応募先企業の従業員としての活躍が想像できる表現であることです。
入社してどのような活躍ができるか
他の項目にも関連しますが、自分が応募先企業に入社してどのような活躍ができるかをしっかりと考えておく必要があります。職務経歴書の肝となる部分だからです。
インサイドセールスの職務経歴書で書く内容
インサイドセールスの職務経歴書で書く内容は、形式的に外せないものを除いて、営業職としての実績とスキルを読み取れるものであることが求められます。
表題「職務経歴書」
ビジネス文書に表題は欠かせない要素です。職務経歴書の表題は職務経歴書以外にないといっても過言ではないため、仮に別の呼び名があったとしても指定でもない限りは無難に職務経歴書と書いておけば問題ないでしょう。
提出年月日・提出者氏名
いつ誰が提出したものかを明示するために、提出年月日と提出者氏名の記載は欠かせません。住所の記載は一般に任意です。
職務要約
これまでの職務経歴を簡単にまとめた内容を職務要約として文章で記載します。あくまでも要約であり、あまり詳しく書かずに簡潔に要点をまとめることが重要です。職務要約は別名を職務概要や経歴要約などといいます。要約であることがわかればよいので、どの呼び方を使っても構いません。
職務経歴
現職も含めて職務経歴を時系列で記載します。記載項目は在職時期・期間、会社名、事業内容、所属部署、役職、業務内容、実績などです。転職経験があり複数の勤務先がある場合は、会社ごとにまとめて記載しましょう。昇任や異動なども年月を忘れずに記載します。業務内容については、取扱商品や営業のターゲットなど具体的な情報を可能な範囲で記載することが重要です。実績については以下で解説します。
実績
採用担当者がより注目する項目が実績です。自社の業務に役立つものかどうかを確認するとともに、目標に対する達成率が数値でわかるため、人材としての客観的な判断指標となり得ます。数値で示せないタイプのものでない限り、しっかりと数値を入れてアピールすることを忘れないようにしましょう。実績の下部にポイント欄を設けておけば、特筆事項をより目立つように記載できます。
資格
公的資格で応募先の業務に関係がありそうなものは忘れずに記載します。職務経歴書は簡潔かつ伝えなければならないことを記載する書類であり、書くのは無料だとはいえ業務と関連のない民間資格などは書かないほうが無難です。
スキル
資格と同様にスキルについても業務に役立つものは記載します。職務経歴書を書く前にしっかりと棚卸しをしているはずで、問題なくかけるでしょう。インサイドセールスに必要なスキルとしてまず思い浮かぶのは、リードと信頼関係を構築して育て、フィールドセールスに引き継ぐことに役立つスキルです。具体的にはコミュニケーションやヒアリング、情報収集・分析、課題発見・ソリューション提案といったスキルがあれば漏らさずに記載します。
自己PR
自己PRは職務経歴書の中で自由に書ける項目です。だからといって書きたいことを書くのではなく、既に述べたように応募先企業の業務に関連のある内容、採用担当者が知りたい、読みたいであろう内容を意識して記載します。同じ職種での転職の場合は、インサイドセールスとしてどのような心構えで何を継続し、どのような結果を出したか、それをベースに新しい職場で何ができるかといったまとめのような文章がよいでしょう。
※例文
私はインサイドセールスとして5年間勤務してきました。この間、自分の武器であるフットワークの軽さを活かしたリードナーチャリングを心掛け、顧客の問い合わせに素早くかつ的確に対応することで、社内でトップとなる受注額の実現に成功しています。受注額は前年同期比で30%の増加でした。新しい職場ではクイックレスポンスにさらなる磨きをかけ、各KPIの達成を通じて貢献したい、貢献できると考えています。
インサイドセールスの職務経歴書テンプレート見本
インサイドセールスの職務経歴書のテンプレートとして、職務経歴部分からの見本を以下に掲載します。
インサイドセールスの職務経歴書作りのポイント
ここでは、インサイドセールスの職務経歴書作りのポイントを解説します。
具体的でわかりやすい記載を心掛ける
インサイドセールスの職務経歴書の内容は、可能な限り具体的でわかりやすい記載を心掛けます。
インサイドセールス・内勤営業は電話やメールを使ったアウトバウンドアプローチが多く使われているとはいえ、活動スタイルが企業によって異なる部分が少なくありません。これは程度の差こそあれ、インサイドセールス以外の職種からの転職にもいえることです。自分にとっては毎日やってきたことであっても、採用担当者によってはそうではない可能性があります。したがって、採用担当者が正確にイメージできるよう、具体的にわかりやすく記載することが重要です。
相手にわかりやすく伝えることは、職務経歴書の作成だけの問題ではなく、転職後の実務にも必要なことであり、伝える能力の評価にもつながります。
特別な出来事はしっかりと書く
日常業務の延長線上の話ではなく、特別にビッグな成果を上げたケースや、表彰を受けたケースなど、一般に考えれば滅多にないような特別な出来事、トピックスは自己PR欄やポイント欄にしっかりと記載することがよい職務経歴書にするポイントです。時系列で推移を簡潔に記すことで、その場面が鮮明にイメージできる可能性が高まります。
職務上で特別な出来事がない場合は無理して書く必要はありません。とはいえ、実績のなかから普段とは異なるアプローチで上げたものや、職務とは無関係でも応募先企業が関心を持っていそうなカテゴリのエピソードなどを書くと効果的な場合があります。
経歴そのものよりも将来性が重要
経歴が重要であることは間違いありません。ただし、主な理由はその経歴が採用した場合に役立つと考えられるためです。経歴そのものよりも、採用した場合にどういった活躍をしてくれるのかと考える採用担当者を納得させる将来性が重要だといえます。実績はその裏付けとなるものです。したがって、何をしてきたか以上に何ができるかを印象付ける書類に仕上げることがポイントになります。
見やすさを心掛ける
職務経歴書作りでは中身にばかり意識が行ってしまい、見やすさや読みやすさを疎かにしてしまいがちです。しかし、見やすさや読みやすさは中身と同じように、場合によっては中身よりも重要なポイントになります。この部分は具体的でわかりやすい記載と同じだといえるでしょう。
パソコンで作成することの多い職務経歴書であっても、文を詰めすぎたり改行が少なかったりすると読みにくい文書のでき上がりです。普段からそのような文書の作成をしている場合は、自分ではまったく気にならないおそれがあります。文字の大きさやフォントも含めて、見やすさや読みやすさも選考の対象だと肝に銘じてしっかりと作成しましょう。
インサイドセールスの職務経歴書作りは自分の棚卸からはじめる
インサイドセールスの職務経歴書作りでは、履歴書などでは伝えきれないアピールポイントを印象付けることが重要です。自分語りにならないように、採用担当者が求めている内容を心掛けます。また、読みやすくわかりやすい文書に仕上げることも欠かせないポイントです。そのためには、ベースとなる情報の整理が必要になります。インサイドセールスの職務経歴書作りは自分の棚卸からはじめます。
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